この様な症状のある方は下肢静脈瘤が疑われます！！
- ◆足に太い血管が浮き出ている
- ◆足がむくむ
- ◆足がよくつる
- ◆足が重苦しい
- ◆足が痛い
- ◆足がしびれる
- ◆皮膚にクモの巣、クモ足状の血管がある
- ◆ふくらはぎの皮膚の一部が硬くなっている
- ◆ふくらはぎの皮膚の一部が茶褐色になっている
- ◆ふくらはぎの皮膚の傷がなかなか治らない
- ◆ふくらはぎの皮膚に潰瘍がある
どんな病気に対するいかなる治療法にも合併症はつきものです。合併症のない治療はありえません。また成功率100％の治療も存在しません。
身近な病気でいえば盲腸。合併症として、腹部に傷あとが残ります。傷からの感染もあり得ます。麻酔の後遺症も数日あることがあります。では成功率は100％でしょうか？中には大腸の一部を取ってしまったとか、盲腸がなかなか見つからずに大きな切開が必要になったとか・・・。人が人を扱う以上、100％という数字はあり得ないのが現実です。
でも、合併症をなるべく少なく、成功率をなるべく高く、と考え研究するのが医師の努めと思います。
下肢静脈瘤の治療にも合併症は存在します。成功率も100％ではありません。
「大伏在静脈」に対して治療する場合の各治療法の合併症と成功率をまとめてみました。
成功率は静脈瘤の再発が手術した血管から再度生じない率です。
「小伏在静脈」の場合は多少異なります。
| 血管内レーザー治療 | ストリッピング手術 （日帰り） |
高位結紮術 （日帰り） |
|
| 麻酔 | 局所麻酔のみ | 局所麻酔＋全身麻酔 | 局所麻酔のみ |
| 麻酔による合併症 | ほとんど無し | 全身麻酔による覚醒遅延 | ほとんど無し |
| 手術時間 | 片足20分 | 2〜3時間 | 45〜60分 |
| 切開痕の大きさ | 1mm、1か所 | 3〜4cm、2〜3か所 | 2〜3cm、1か所 |
| 術後の痛み | ほとんど無し | やや有り | ほとんど無し |
| 術後の内出血 | ほとんど無し | 強い | ほとんど無し |
| 神経の損傷 | ほとんど無し | 時に有り | ほとんど無し |
| 日常生活開始 | 治療直後から | 2日〜3日後から | 当日から |
| シャワー開始時期 | 翌日から | 3〜4日後 | 3〜4日後 |
| 入浴開始時期 | 3日後から | 10日後 | 10日後 |
| 軽度の運動開始 | 1週間後位から | 1ヶ月後 | 14日後 |
| ランニング開始 | 2週間後位から | 2ヶ月後 | 1ヶ月後 |
| 成功率 | 99% | 99% | 60％↓ |
